<脳科学から見る教育>
クレヨンハウスでは「脳と幼児教育の繋がり」が非常に重要だと考えています。
そのため、脳と幼児教育を重要視しながら、
独自性のある方法で子どもの個性や能力を育てている
「ヨコミネ式教育法」を進んで取り入れています。
昨今、人間の脳に関する研究が飛躍的に進歩しており、その研究結果でも
幼児教育と脳の関係が非常に重要だという事が分かっています。
人間性脳科学研究所・元北海道大学教授、澤口俊之先生の著書「脳研究2,0」の中で
「8歳までが勝負、読み・書き・算盤+音楽で子どもの脳は劇的に変わる」と述べており、
また、脳科学と子育て研究会の著書「6歳までに我が子の脳を育てる90の方法」の中では、
「6歳までに脳を育てることが大切だ」と記しています。
<脳の基礎は5~6歳までにつくられる。>
脳は生後〜6歳ごろまでに急激に成長します。
普通の大人の脳は約1350グラムですが、
脳は6歳までに1250グラムに成長すると言われています。驚くことに、脳の約90%が6歳までに育つということです。
生まれてきた脳は柔らかく、固まるまでに時期があり、その時期の脳は環境や行動によって
さまざまに変化していきます。そして、12歳頃までに成人レベルになります。
脳が柔らかくどんどん変化していくこの大切な時期は、一生で一度しかない、非常に重要な時期となります。
また、赤ちゃんの脳は大人よりも多くの神経細胞があり、様々な情報を入れることで情報を処理するための神経細胞回路がつくられますが、脳の神経回路は使われるものは育ち、使わないものは消滅していきます。
そのため、この時期に学ぶ「読み・書き・計算・音楽・体操・生活週間・自然に触れる」という体験などは、今後の人生の基盤となっていき、この時期に経験した事や、置かれた環境が一生を左右していくことがわかっています。
クレヨンハウスでは子ども達の一生を左右するであろう6歳までのこの時期を、非常に重要と考え重きをおき、様々なかたちで保育に取り組んでいます。
<前頭前野の刺激が脳を鍛える>
人間の脳は大きく分けて4つの部屋に分かれています。
その1つ「前頭葉」の中にある「前頭前野」はちょうどおでこの裏の方にあり、
この前頭前野に刺激を与えることで、脳を鍛えることがとても大切です。
人間の脳はほかの動物に比べ前頭葉が大きく、とくに前頭前野が非常に大きく発達しております。それが、ほかの動物に比べて人間の脳が大きい理由です。
<前頭前野の働き>
前頭前野の働きは多岐に渡ります。
・人の気持ちを推測する
・ものを覚える時、繰り返し練習しようという気持ち
・やる気を出す
・してはいけないと思う
・我慢する
・発明しようとする
・集中する
・2つ3つ同時に進める
・応用問題を解く (※知っとこコラム参照)
・人の話を聞いたり、本を読んで自分の考えや意見をきちんという
これらは全て前頭前野の働きであり、いかにしてこの前頭前野を働かせるかが非常に重要です。
とくに「読み・書き・計算」は脳を活発にし、それを繰り返すことで脳が鍛えられ、想像力やコミュニケーション力が身につきます。つまり、「読み・書き・計算」をすることが前頭前野に大きく刺激を与えるのです。
また、「読み・書き・計算」は基礎基本の学習となり、繰り返すことで身につきますが、学習してすらすらできるようになったものを繰り返すと、さらに前頭前野は刺激され、働きます。これらを踏まえると、予習より繰り返し学ぶという復習が大事ということになります。
また、「熟読」より「音読」が重要で、音読するという「ことば」や「数」で前頭前野は活性化し、鍛えられていきます。
脳は常に学習し、その結果としての知識と経験を蓄え続けます。
脳の神経回路がどんどん変化していく幼少期は、たくさんの知識を覚えさせることはとても重要です。
「理解しないで暗記する能力」は幼少期が最も高いため、「暗記もの」をたくさんすることが大切です。
能力自体を育成するためには「必要最小限のことを記憶させる」より「多くのことを記憶化させる訓練」が最も大切で、「多重知能を伸ばす」「記憶を増やす」「記憶力をつける」ことは非常に重要です。
また音楽的知能、絵画的知能、身体運動的知能もこの時期にたくさんの経験や知識をいれることで、能力を発揮していきます。
例えば音楽的知能を育てるには良質な音楽を聴かせることはもちろんのこと、楽器を演奏することは何よりも大切で、そこで「絶対音感」を身につけていきます。
柔らかく変化していく脳が固くなり、変化しなくなる10歳以上になると、絶対音感を学習しようとしてもほとんど不可能だといわれています。運動能力や絵画的能力も同様です。
それらのことを踏まえて、多重知能(言語や言葉に関する言語的知能、自分と物体の位置関係を認識する空間的知能、計算や暗算に関する論理・数学的知能、音楽的知能、絵画的知能、身体運動的知能)を伸ばしていくためには、脳育成学から見ると小学校からでは遅く、少なくとも3歳児~4歳児頃から教育を始めるのが理想であるということがわかります。
<脳の良し悪しは遺伝より環境が大きい>
以前は「脳の良し悪しは遺伝的な要因が大きい」と考えられていましたが、脳科学の発達により、
子どもの能力は育つ環境や経験・刺激によって決定される部分が大きいということがわかってきました。
クレヨンハウスではそういう点も踏まえて、人間形成の中で最も重要なこの時期に、子ども達の能力や自主性、個性を伸ばしていく教育として、数字カードや、音読、読み、書き、計算・リズム運動、逆立ち歩きや、楽器の演奏、週一度の英会話など、さまざまな方法で脳科学から見た教育法をふんだんに取り入れています。